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『さよなら、スパイダーマン』
              アナベル・ピッチャー
              中野怜奈 訳
              偕成社 1836円
ジェイミーは10歳の男の子。15歳の姉ジャスと父親との三人で、
ロンドンで暮らしています。姉ジャスは本当は双子なのですが、
もう一人のローズはロンドンでのイスラム過激派の爆発テロに
よって亡くなっています。それが原因で母親は、家族を置いて
一人出て行きました。そして父親はそれ以来酒びたりで仕事も
していません。そんななか三人はロンドンから田舎のアンブルサイド
に引越しました。新しい学校でジェイミーはイスラムの子スーニャと
出会います。この出会いによってジェイミーにそして家族に、どんな
状況や変化がもたらされるのか?
今世界で勃発するテロが人々の暮らしに与える影響とは何なのか?
人々の日常から見えてくるもの、考えなければならないことが
物語を通して力強く私たちに迫ってきます。イギリスの新人作家の
力作です。


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『ファニー 13歳の指揮官』
             ファニー・ベン・アミ
             ガリラ・ロンフェデル・アミット編
             伏見操 訳
             岩波書店 1620円
この物語は、フランスに暮らしたユダヤ人少女ファニーの事実に
基づいたものです。
1943年、第二次世界大戦の最中ユダヤ人迫害から逃れる子ども達。
まだ13歳の少女が、スイスまで逃れる旅の途中、引率者の青年が
逃走したことによって大勢の子どもたちの命を預かるリーダーを
まかされることになるのです。
過酷な日々を送る逃避行。手を差し伸べる人々の力を借りながら、
強く生き抜こうとするファニーと子どもたち。
この物語は、懸命に生きる子どもたちの姿を通して、様々なことを
私達につきつけてきます。

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『わたしがいどんだ戦い1939年』
               キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作
               大作道子訳
               評論社 1728円
時は1939年第二次世界大戦さなかのロンドン。母とエイダと
弟ジェイミーの三人暮らし。極貧の生活ですが、さらにエイダは
足が悪く、立って生活することもできません。母からもひどく
虐待を受けています。戦争が激しくなるなか、子どもたちを
疎開させる動きになるのですが、エイダは不自由でままなりません。
エイダの努力が実を結び疎開することになります。
自分らしく生きるために戦う少女と、彼女をあたたかく包む村の
人たちを描く力強い物語。


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『夢の川』
     マーク・マーティン 作
     海都洋子 訳
     六耀社 1620円
わたしの部屋の窓から川が見えます。川は左のずっと遠くから
流れてきて、右のほうへ遠く流れていきます。
わたしはときどき小さな銀の舟に乗って、この川をずっとむこう
まで流れていったら、なにがあるのだろうと考えます。
街から街へ、そして工場街、そして農場へと続きます。
いったいどこまで行くのだろう。もっともっと知らない世界へと
続きます。
“川”“河”を描いた絵本はいくつもありますが、この作品の絵は、
特に美しい。川の流れによってもたらされる世界を神秘的に描き
出しています。
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『こどもってね・・・』
           ベアトリーチェ・アレマーニャ 
           みやがわえりこ 訳
           きじとら出版 1728円
ちいさな手、ちいさな足、ちいさな耳。
だけど、あなまのなかは
おおきな わくわくでいっぱいなんだ。

こどもってね、よくなくんだ
石が池に おちちゃった。

シャンプーで 目がチクチクする。
ねむいよ。 まっくらだ。
ちゃんときこえるようにおおきなこえでなく。

いろんなこどもたちにいろんな姿、いろんな表情、
いろんな心のなか。
この絵本を見ていると、なんだかこどものことが少しわかったような
気がする。こどもを描く、力強くあたたかな絵からいろんな事が
伝わってくる。イタリアの絵本です。
        
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『みんな みんな いただきます』
                パット・ジトロー・ミラー さく
                ジル・マケルマリー え
                アーサー・ビナード やく
                BL出版 1620円
今日はサンクスギビングデー(感謝祭)です。家族みんなが力を
合わせてたくさんのおいしいごちそうを創る日です。
たくさんのなべを出し、オーブンにまきをくべあつあつにし、
パンの生地をこね、ターキーを焼き・・・やることがいっぱい。
家族みんなで力を合わせなければ出来ないことばかり。
さあ、サンクスギビングデーの準備が出来ました。みんなで食事を
いただく前に・・・。
アメリカに古くから伝わる感謝祭の準備。家族がいっしょにいられて
この日をすごせることに感謝するのです。描かれた絵から少し前の
時代の人々の暮らしをたっぷり楽しむことができます。



               
              
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『木を植えた人』
        ジャン・ジオノ 著
        原 みち子 訳
        こぐま社 918円
フランスの作家ジャン・ジオノ(1895~1970)の短編。
ひたすら無私に、しかも何の見返りも求めず、荘厳ともいえる仕事を
成し遂げた農夫、エルビアールの物語。この作品はフィクションです。
えっ、ノンフィクションじゃないの?と思われるむきもありますが、
この物語はフィクションだからこそ見事だと言えるのではないで
しょうか。人間の普遍的な姿を語るのにファンタジーで描くよさが
あるように。
9月9日(土)16:30(開場16:00)に1Fkokoti cafeにて
「木を植えた人を語る会」を開催。朗読は俳優榊原忠美。
是非お出かけ下さい。