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『アントワネット 
       わたしの たいせつの さがしもの』
                 ケリー・ディプッチオ 文
                 クリスチャン・ロビンソン 絵       
                 木坂 涼 訳
                 講談社 1620円
小犬のアントワネットには、3匹のおにいさんたちがいます。
みんなとても元気いっぱい。そんな兄妹をお母さんは優しく
見守っています。そんなアントワネットには、お兄さんたちと
違って得意なものがなんなのかみつかりません。お母さんは
みんなそれぞれだから、きっと何かみつかるとはげまして
くれるのですが・・・。
そんなある日、なかよし家族と公園で遊んでいると、そのなかの
一匹、ウッラッラーがみあたりません。さあ、大変!その時、
アントワネットがある事に気がつきます。
クリスチャん・ロビンソンのイラストがこの話にピッタリで、
とりこになりそう。主人公のアントワネットの一番仲良しの
ガストンが主人公の『ガストン』という絵本も出版されていますよ。

         
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新日本出版から出ている2冊の本をご紹介します。2冊とも
黒人の子どもたちを主人公に、本を読む楽しさや図書館の
魅力を描いた絵本です。まず、

『ぼくが一番望むこと』
           文=マリー・ブラッドビー
           絵=クリス・K・スーンピート
           訳=斉藤 規
           1620円

アメリカ合衆国の教育家ブッカー・トラバ・ワシントン
(1856-1915)の少年時代を描いた絵本です。ブッカーは
父、兄と一緒に岩塩の精製所で朝早くから夜遅くまで
働いているのです。奴隷制度はなくなったものの、黒人の
生活は厳しく、貧しい。そんななかブッカー少年は文字を
学びたいという強い思いがあるのです。そんなある日...。
韓国出身のイラストレータークリス・K・スーンビートの絵は
リアルで、ブッカー少年の心の叫びを見事に表現しています。

『ママ、お話読んで』
          文=バシャンティ・ラハーマン
          絵=ローリ・M・エスリック
          訳=山本敏子
          1620円
ジョーゼフは木曜日、学校の図書館に寄るのがとても楽しみ。
司書のリカードさんはお話を読むのがとても上手。僕も
あんなふうに読めたらいいな、と想います。いつしか、ジョーゼフは
本を2冊借りるようになりました。自分で読めるやさしい本と、
だれかに読んでもらうむずかしい本と。ジョーゼフにはもう一人
本を読んでくれる人がいます。コインランドリーで会う学生の
ジョーベハリーさんです。でもジョーゼフはママに一番読んで
もらいたいのですが、ママはなかなか読んでくれません。
そしてある日、その理由が・・・。写実的であたたかい絵が
魅力的です。




           
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『ほんとさいこうの日』
           レイン・スミス 作
           青山南 訳
           BL出版 1620円
おひさまがぽかぽかあったかい。ネコはせなかが
ぽかぽかです。花だんにねっころがります。
すいせんの花がいっぱいさいています。ネコにはほんと
さいこうの日。ひんやりつめたい水がイヌはだいすき。
そしてシジュウカラは?リスは?
それぞれにさいこうの日をすごしているところに...なんと!
アメリカの絵本作家レイン・スミスの最新作(2017)。
レイン・スミスは作品ごとに作風をかえます。
代表作『三びきのコブタのほんとうの話』のようにエアブラシを
使ったものもあれば、今回のように絵の具を削ったような
コラージュを使ったような(?)独特の手法で、あたたかい
表現になっています。ストーリーにぴったり。素敵な絵本です。

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『ルミッキ 全3巻』
          サラ・シムッカ 作
          古市真由美 訳
          西村書店 各1296円
3巻ともにしなやかな肉体と明晰な頭脳を持つ少女ルミッキが
主人公のヤングアダルトミステリー。
第1巻 血のように赤く では学校の暗室で血のついた札束を
目撃したことで事件に巻き込まれる。
第2巻 雪のように白く では旅先のチェコで腹違いの姉と名乗る
女性との出会いから、悪徳な宗教団体との攻防に。
第3巻 黒檀のように黒く では高校で「白雪姫」の現代版
アレンジ劇の「黒いリンゴ」の主役を演じることになった
ルミッキに、不気味な手紙が届き始める。

3作品ともにルミッキの思春期の心のうつろい、恋愛も描かれ、
人物描写も巧みです。フィンランドミステリーの独特な味わいを
楽しんでください。
読み始めたらとまらない!

        
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『ちいさなあなたがねむる夜』
              ジーン・E・ペンジウォル 文
              イザベル・アルスノー 絵
              河野万里子 訳
              西村書店 1512円
北の国のしずかな夜
あなたが まだ ちいさかったころのことー
ふんわりした毛布につつまれて
あなたが ねむりにつくと
わたしはあなたのために 絵をかいた

こどもが深い眠りに入り、雪がふりはじめ、木々や動物たちの呼吸や
静かな動きが、静謐で詩的な言葉で綴られていく。絵はあくまで
やさしくおだやかに描かれていく。白い雪や星々が深い闇の中で
輝く。そして月の光も。
『ジェーンとキツネとわたし』で絵と物語の見事な融合を見せてくれた
イザベル・アルスノーの絵が詩の世界を深く、広げています。
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『うちってやっぱりなんかへん?』
                トーリル・コーヴェ 作
                青木順子 訳
                偕成社 1620円
わたしは7歳。お姉ちゃんは2つ上で、妹は2つ下。両親は建築家。
お隣のベネディクトとは親友。ベネディクトの家にはよく遊びに
いくけど、彼女のうちと自分のうちはずいぶんちがう。
うちってやっぱりなんかへん。パパもママもおばあちゃんも
かわってる。車もないし、私達に着せる服もかわってるし。
私達3姉妹がプレゼントとして、パパにお願いしたのは自転車。
そして待ちに待って届けられたものは・・・。
ノルウェー生まれ、カナダ在住のアニメーション監督、
イラストレーター。本作は自身の経験をもとに映像化したものを
絵本にしたものです。
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『走れ!機関車』
        ブライアン・フロッカ 作/絵
        日暮雅通 訳
        偕成社 2592円
1869年の夏、ひとつの家族がアメリカ大陸の東から西へ
向かいました。開通したばかりの大陸横断鉄道に乗って。
2つの鉄道会社が東と西から線路を建設しユタ準州
プロモントリー・サミットが合流点となり、1869年の
5月10日に当初の最終期限より5年も早く開通したのです。
蒸気機関車の旅がはじまります。機関士たちの仕事ぶりや
車内の様子を具体的に示しながら・・・。
アメリカ横断の夢がかなった大きな歴史が見事なイラストと
文章によって描かれます。2014年コルデコット賞受賞。